半分に切れてるティッシュ_DAY53

ハーフサイズティッシュ

自宅待機53日目。

このところ、普通サイズの半分に切れたような、ハーフサーズのティッシュというものを使っている。

数年前、普通サイズのティッシュを半分に切って使う方法がテレビで紹介されていた。実際に使っているというタレントさんがティッシュを半分にカットする方法を実演していた。

ちょこっと何かを拭くのにいちいち普通サイズのティッシュを使うのはもったいないとは思っていたし、面白そうだなとは思ったけれど、ティッシュを半分に切るという作業がうまくできる気がしなくて、やったことはなかった。

ティッシュメーカーの人がこれと同じテレビを見ていたのかどうかはわからないが、世の中にティッシュを半分に切って使う人がいることを知り、「製品化したら売れるかも?」と思ったのかもしれない。

製品化するまでにはいろんな試行錯誤があっただろうと想像する。普通サイズのティッシュをただ半分に切ればいいというものではない。製品として売るためには、半分サイズでも普通のティッシュと同じように一枚引き出したら次の一枚が引き出されるようにしなければならないし、パッケージもしなければならない。

「こんなの作って売れるの?」という冷たい視線も社内では浴びただろう。それでも「これはきっと売れる」もしくは「売って見せる」という気持ちがあったからこそ、こうやって世に出てきたのだろう。

日本の企業はこういった、商品そのものは変わらないのだけど、ひと手間加えた新製品を作るのがとてもうまいと思う。

その例として思いつくのが「カルピス」。昔カルピスといえば、白地に青い水玉模様のちょっとゴワゴワした紙にくるまれた茶色いビン入りの原液を、いちいち水で薄めて飲むものだった。たいてい目分量でカルピスと水を混ぜるので、その時により濃かったり薄かったりと、毎回味が違うのが不満だったりもした。

ところがある時、「カルピスウォーター」という新商品が誕生した。要はカルピスを水で薄めた飲み物を缶に詰めて売っているだけなのに、これが大ヒットした。

私もカルピスウォーターが出たころはよく買って飲んだものだ。濃くもなく薄くもない絶妙な味わいのカルビスに「ああ、これがほんとのカルピスの味なんだ」と、すごく感動した覚えがある。つまり、家で薄めた安定しないカルピスの味に常々不満だった人々の気持ちを、メーカーがうまく拾ったということだろう。

あとは、「切れてるチーズ」。あれもすごい発明だなと思った。昔、パンと一緒にチーズを食べるとき、箱に入ったかたまりのチーズをいちいち切って食べていたものだが、あれはたしかに面倒だった。

ほかにも、お菓子は個包装がほとんどだし、小袋のチョコレートなどは全部食べ切れないとき用に口に保存用のチャックがついた包装もある。…なんだか食べ物の例しか出てこないけれど。

こういう、「あったらいいな」を実現する、かゆいところに手が届く製品づくりが日本のメーカーのいいところといえるのかもしれない。

ちなみに、ハーフサイズティッシュの使い心地だが、たしかにちょっとした汚れをふき取る時などは1枚でちょうどいい。ただ、鼻をかむ時はさすがにそれだけだと足りないので、2枚重ねて使っている。

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