猫を外に出さずに飼うこと_DAY28

自宅待機28日目。

今日は朝から気温が高かったので、窓を開けていた。

窓を開けるとすぐに猫が寄ってくる。風に吹かれながら網戸越しに外を見ている。外に興味があるんだろうなと思うけれど、彼らが外に出ようとすることはない。しばらくすると飽きるのか、ふいっと寝床に戻っていく。

彼らは18年間、病院や引っ越し以外、家の外に出たことがない。

家の中だけで生活させることにまったく抵抗がなかったわけではないけれど、彼らを飼いはじめた当時、外に出さないのが猫飼育のスタンダードだった。どの飼育書にも「猫は家の中だけで過ごしてもストレスは感じません」とあった。

ほんとかどうか、私は猫ではないのでわからない。でも、自宅待機になって私自身がずっと家の中にいる立場になってみて、家の中が快適であるのなら無理やり外に出なくてもそう苦ではない、とも思うのである。

猫がまだ若い頃、リードにつないで散歩してみようかと考えたこともある。猫たちは首輪すら嫌がったのでわりとすぐにあきらめた。

一度、車にひかれて死んでいる猫を見たことがある。外に出すということは、こういう風に猫が最期を迎える可能性を覚悟する必要があるということだ。正直、私にその度胸はなかった。普通に亡くなるのも辛いのに、こんなひどい最期を迎えさせてしまったら、しばらく立ち直れないだろう。

といって、外に出さないのが絶対的に善か、というと、実はよくわからない。

外にいる猫は野良も多いだろうけれど、飼われていて外に出してもらっている猫もいるだろう。そういう猫に外でひょっこり出会う楽しみもあるし、もしすべての猫が家の中で飼われたらそういう偶然の出会いもない。

我が家の猫たちは今月18歳を迎え、ご長寿猫の道を邁進している。屋外の大変な環境で生きる野良猫と違い、ストレスの少ない室内で暮らしていることも無関係ではないだろう。

彼らはたぶん、幸せなのだと思いたい。

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